糖化を考える

2021年7月10日 11:11 am

糖化って最近よく耳にします。糖化って何?という方に簡単に説明しますね。

糖化とは体のコゲのようなものです。

身体の中でタンパク質と余分な糖が結びつきタンパク質が変性劣化して、AGEs(糖化最終生成物)という老化物質を生成する反応です。AGEsの蓄積により肌・髪・骨など全身の老化が促進され様々な病気(糖尿病・ガン・高血圧等)を引き起こすとされています。

 

 

抗糖化食(低温調理)

同じ食材でも高温で調理するほど老化リスクは高くなります。

外食やファーストフードが体に悪いのは、油の問題もあるのですが、何よりも高温調理であることがより大きな問題なんです。

高温調理の最大の問題は、糖化最終産物(AGEs)が大量に発生してしまうことです。

 

 

最近では抗酸化と並んで抗糖化が大切だと言われます。酸化が「錆び」だとすると糖化は「キャラメル化」です。褐色になってカチカチになる感じです。分かりやすいところでは、老化によって肌の弾力がなくなるのは、肌のコラーゲンが糖化されることよって弾力を失うのが原因です。肌のシミは皮膚表面が糖化し、リポフスチンという褐色の成分がにじみ出ることでシミに見えるのです。もちろん肌だけでなく内臓や血管でも糖化は進行していて、動脈硬化、心筋梗塞などの原因にもなっています。

 

 

食事の話に戻ると、高温調理された食事には大量の糖化最終産物AGEsが含まれ、そのうち10%ほどは体内に蓄積されるといわれています。同じ鶏肉でも水炊きであれば1000ユニット程度のAGEsの摂取で済みますが、焼き鳥にすると5倍の5000ユニットになり、唐揚げだと10倍の10000ユニットのAGEsが含まれることになります。

水炊きよりも焼き鳥は5倍老化しやすく、唐揚げは10倍老化しやすいということですね。

 

 

AGEsが最も少ないのは生食です。刺身は理想的な食事ですね。老化防止のためには調理方法はできるだけ煮るかスチーム調理にしましょう。焼き料理をできるだけ減らし、揚げ物は極力避ける!!が鉄則でしょうか。

食事は毎日の事ですのでバランスが必要になります。美容と健康を考えると悩ましい問題です。

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