胃液

2021年8月2日 11:11 am

胃液が胃を消化しないのはなぜ?

 

飽食の現代では、どうしようもない空腹感を体験をする事もなくなりました。

 

本物の空腹はキュルルとお腹の虫が鳴って、胃に酸っぱいものが通って苦しいものです。

 

これは胃の壁から分泌される胃液によっておこるもので、胃液には金属を溶かしてしまうほどの強い塩酸やタンパク質や脂肪を消化する酵素が含まれています。

 

この胃液が一回の食事に500mlも分泌されるというから驚きです。

 

これほど強烈な胃液にどうして胃は溶かされないのでしょう。

 

それは、胃の壁から粘液というネバネバした液が分泌されて、胃の壁を保護しているため。

 

粘液のお陰で、固い食べ物が触れても傷つくことはありませんし、塩酸も中和してしまいます。

 

ただし、食べすぎたり飲みすぎたりストレスが溜まったりすると血の流れが悪くなって粘液細胞が窒息してしまい、その結果粘液がはたらなくなって、自分の胃液で胃を消化し始めるのです。

 

これが胃潰瘍と呼ばれるものです。

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